派遣看護師にオススメ!「訪問入浴」の仕事内容とやりがい、向いてる人

派遣看護師とフリーランスライターの仕事のダブルワークをはじめました、はな(@hana8787hanae)です。

 

派遣看護師…聞いたことない人も多いと思います。私も実際に働くまでどんなものかわかりませんでした。

派遣看護師は、病院に所属するのではなく、派遣会社の指示のもと病院や施設にいって働く看護師のこと。といっても働き方はいろいろあります。数ヶ月契約で病院に派遣されるものから、修学旅行の引率や健康診断など、1日で完結するものまでさまざまです。

 

この間、派遣会社のスタッフから電話がかかってきました。

「はなさん、月曜日に空き日登録されてますよね?訪問入浴のお仕事があるんですが、もし時間があれば行っていただくことは可能ですか?」
空き日登録:いつ働けるか登録しておくこと。その日にできる仕事を教えてもらえます。

 

私は、派遣看護師の仕事自体始めたばかりで、健康診断やデイサービスのスタッフをしたことはありましたが、訪問入浴の経験はありませんでした。しかし、看護学生の頃から在宅看護というものに興味があったので、人の家に行って働く訪問入浴という仕事には興味津々。

せっかく案内してもらったので引き受けることにしました。

 

派遣看護師の訪問入浴の仕事とは

訪問入浴とは、自宅の浴槽で入浴できない利用者さんをお風呂に入れるサービスです。介護保険で定められており、要介護1以上の認定を受けた方が対象となるようです。

利用者は高齢者ばかりかと思っていましたが、障害者認定された方も対象になります。

介護スタッフ2名(うち1人はドライバーの男性、1人はヘルパーの女性)と看護師で、1日5〜7ヶ所の家を訪問する場合が多いです。

 

利用者さんをどうやってお風呂に入れるのか?


私はてっきり家のお風呂場の横に浴槽を持って行くのかと思っていたのですが、、、、

車に入っている組み立て式の浴槽を利用者さんのご自宅まで運び、畳の部屋であろうとフローリングであろうと構わず、床に防水シートをしいて、その上に組み立てた簡易浴槽を置いてお湯をためます。

基本的に利用者さんは自分で移動することが難しいことが多いため、ベッドの近くに浴槽を設置していました。

お湯は利用者さんの家から使用し、排水はお風呂などに流しているようです。(施設によって異なるらしいですが)

家の中であんなことができるんだとびっくりしました!!

 

ご自宅によって、車を駐車するスペースや浴槽の配置場所、排水の場所などが異なるため、細やかに申し送りノートに記載してありましたよ。「誰にでもわかるように記載すること」って大事だなと再認識しました。

 

訪問入浴における看護師の役割


訪問入浴で看護師がやる一番大事な仕事は、入浴前後にバイタルサイン測定(熱や血圧を測る)を行い、入浴できるかの判断をすることです。

もちろん、「血圧〜以下なら入浴中止」など主治医からの明確な指示があります。

 

また、入浴後に指示された通りに軟膏を塗ったり、気管切開の部分のガーゼを変えたりするのも看護師の役目。緊急時をのぞき、指示のない医療行為は禁止されています。その他、お風呂に入った利用者さんの体を洗ったり、着替えを手伝ったりします。

 

訪問入浴のスケジュール

  1. 利用者さんにあいさつし、看護師がバイタルサインを測定する。その間に介護スタッフ2人が床に防水シートを敷いてその上に簡易浴槽を組み立てたり、着替えの準備をしたりする。
  2. 利用者さんの更衣と、お風呂に入るのを介助する。
    体が小さく座れる方は、スタッフが抱える。体格のよい寝たきりの利用者さんにはシートの上に移動してもらい、それごと浴槽に入っていただく。(スタッフ3人で全て介助します)
  3. スタッフ3人で、髪、顔、腹部、手足、背中、陰部など順番に洗う
    自分で動けない利用者さんの入浴のときは、スタッフ同士で声を掛け合いながら「背中を洗う人」「体を持ち上げる人」などの役割分担をします。コミュニケーションがすごく大切です。
  4. しばらくお湯につかってもらう。
    介護スタッフは、利用者さんの体調や最近楽しみにしているテレビ番組など話をされていました。話を聞くことも大事な役割です。
  5. 利用者さんがお風呂から上がったら体を拭く
  6. 軟膏処置や着替えを手伝う。
  7. 入浴後のバイタルサインを測って記録し、異常がないか観察して終了。
    記録は2種類ありました。利用者さんの自宅に置いてある記録用紙には訪問中に記載しますが、施設用の記録用紙への記入は次の訪問先までの移動中に行います。

 

利用者さんの介護度によりますが、ここまででだいたい40分〜1時間でした。



訪問入浴の看護師をした感想

訪問入浴は、利用者さん1人ひとりによってケアの仕方が違う

予想はしていましたが、訪問入浴は自宅にいる人をケアするため1人ひとりの利用者さんにかけられる時間が長いです。そのため、個人によってケアの仕方がさまざまでした。

体を洗う順番など一連の流れは決まっています。しかし、個人の要望があればそれにしたがって順番を変えていましたし、膀胱留置カテーテル(排尿ができない方が使用)の固定の仕方や、オムツの当て方など、利用者さんや家族の希望によりやり方が全部違いました。

 

中には、一度洗ったところを「もう一度洗って」などという方もおられ、時間がかかりました。そんな中、一つひとつの要望にしっかり答えている介護スタッフは親切だなと頭が下がる思いでした。

訪問入浴の看護師は、わからないことをしっかり確認することが重要

利用者さんによってケアの仕方が違うため、車での移動時間に申し送りノートに目を通し、覚えきれないことはノートを見ながらやっていました。

 

また、訪問入浴に限らず利用者さんのケアをする上で大事なことが「左右決まっていることはその通り行う」ということです。看護の基本である、「麻痺がある場合は健側から服を脱がせて麻痺側から着せる」、「血圧測定は決められた方で行う」ということは必ず守らなければいけません。

それぞれの利用者さんに会うのは初めて。カルテに書いてあるため申し送りノートをしっかり確認してケアを行う必要がありました。

数種類の軟膏を塗る場所、肩から下は感覚がないため体の擦り加減は聞かないなど、決まりがたくさんあったので、申し送りって大事だなと感じました。

訪問入浴の看護師も、病棟スタッフと同じように他のスタッフと協力することが不可欠

私が行った施設は、看護師の数が足りないため派遣スタッフを雇っているとのことで、私のように初めての人の対応にも慣れておりすごく丁寧に教えてもらいました。

初めての人と働くのは大変です。なので、分からないことは素直に質問し、作業をするときは声を出すなどいつも以上に重要だと思いました。

 

訪問入浴の仕事が向いている看護師

おしゃべり好きで1人ひとりにあったケアをしたい看護師

訪問入浴の現場では、利用者さんの要望に応じたケアが求められます。また、会話ができる利用者さんは週1〜3回の訪問入浴を楽しみにしておられます。話に耳を傾けつつ必要なことは手早く終わらせる必要があるため忙しいですが、それを行える人にはバッチリです。

体力に自信がある看護師

人をお風呂に入れる手伝いをするのは、結構体力を使う仕事です。看護師のポジションは、介護スタッフに比べれば力を使うことはありませんが、それでも寝たきりの人を抱えたり着替えを手伝ったりするのは体力勝負です。今は4月だからいいですが、夏は汗だくになるのだとか、、、

また、移動中の車の中で記録を書いたり、次の利用者さんの情報収集をしたりするので、車酔いに強いのも条件の一つかもしれません。

誰かの喜ぶ顔を見るのが自分の喜び!という看護師

お風呂に入ると気持ちよくてつい表情がゆるみますよね。入浴の手伝いは体力を使いますが、そんなことをおかまいなしに利用者さんの喜ぶ顔をみたいという人はやりがいを持って働けます。

 

訪問入浴の看護師が向いていない看護師

できれば人と話したくない看護師

貴重な入浴の時間は、利用者さんにとって誰かと話す楽しいひととき。それを受け入れられない人には面倒な仕事になってしまうかもしれません。

必要な処置を手早く終わらせたい看護師

入浴のケアは速さも重要ですが、同時に丁寧さも求められます。利用者さんや家族はスタッフの動きをみているため、やるべきことだけをこなしたい人には向いていないかもしれません。

清潔ケアを徹底している潔癖症の看護師

これは、私も働いてみて思ったのですが、私が行った事業所では「ケア中に手袋を使う」ことは許されていませんでした(入浴は医療行為というより、「サービス」という位置づけであるため)。

 

ICUで働いていたとき、「患者さんの汗以外の体液は全て感染があると考え、手袋着用や消毒を徹底しましょう」と習ったので、手袋をつけずに利用者さんに軟膏を塗ったり人工呼吸器を触ったりするのは若干抵抗がありました。

そして、陰部のケア。同性の利用者さんへのケアしかしないとはいえ、はじめは抵抗がありました。次第に慣れましたが。

 

まとめ:訪問入浴の看護師は、ゆっくり患者さんへのケアをしたい人にはもってこいの仕事

まずは1日でしたが、訪問入浴の仕事をした感想は「楽しかった」ということです。病棟のように時間やタスクに終われることなく、目の前の人のことだけを考えじっくりケアできるのは在宅での仕事の魅力だと思います。

その反面、初めてのスタッフと初めてのご家庭に訪問して、羞恥心の伴う行為である「入浴」を手伝うのは、医療行為がほとんどないとはいえ緊張しました。親切なスタッフさんとペアでよかったです。

 

いろんな人の病気や生活状況を垣間見ながら仕事をできる、訪問入浴の派遣看護師の仕事。

子育てや海外滞在などで長く医療現場を離れていた人が復帰する第一歩としてもオススメです!

興味のある看護師さんはチャレンジしてみてください!


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hanablo

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ナースのお仕事を辞めて、海外へ。2015年9月からフィジー留学、オーストラリアワーホリを楽しんだ後にフィリピン・セブへ渡航。はじめは6週間の予定だったがセブ留学中に出会った人との縁でWEBライターやゲストハウススタッフとして働き、計3回9ヶ月滞在。その後は、日本でフリーランス&ナースとしての自由な働き方を模索している。

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ナースのお仕事を辞めて、海外へ。2015年9月からフィジー留学、オーストラリアワーホリを楽しんだ後にフィリピン・セブへ渡航。はじめは6週間の予定だったがセブ留学中に出会った人との縁でWEBライターやゲストハウススタッフとして働き、計3回9ヶ月滞在。その後は、日本でフリーランス&ナースとしての自由な働き方を模索している。