音楽趣味歴20年越えの、はなです。
2018年2月末、、、日本ではまだ雪がちらつくような季節に私は南国セブでこんなイベントに参加してきました。
それは、セブンスピリットの海外音楽ボランティアツアー!!
数年前になりますが、セブンスピリットのオーケストラプロジェクトを振り返ります!
ちなみに、2023年の3月にもコンサートを観てきました。
このブログを書いた頃よりオーケストラが増えていたのはもちろん、当時中学生前後だった子どもたちがすっかり大人になっていて、しかも私のことを覚えていてくれて感動しました!
それでは、2018年の参加レポをどうぞ!
もくじ
NPO法人セブンスピリットとは
6年前に初めてセブに行ったときから何度か訪問していたNPO法人セブンスピリット。
団体のミッションは次の通りです。
セブンスピリットは世界の子ども達が子どもらしく学び、子どもらしく遊べるように活動していく特定非営利活動法人です。貧困や紛争など世界には数え切れない問題がありますが、どこに生まれようとも、子ども達には学び、そして遊ぶ権利があります。そんな当たり前のことを当たり前のようにできる環境をつくっていきます。
セブンスピリットHP団体情報より引用
セブンスピリットでは子どもたちが「自分らしさを見つけ夢や希望を持つこと」「目標に向かってよりよく行動すること」などの目標を達成するために音楽活動とスポーツ活動を実践しています。
音楽活動に関しては、小学生~高校生の子供たち60名以上が教室に通っており、去年は日本でも演奏会をするほどの活躍ぶり!
私が今回参加したフィリピンの子どもたちのためのオーケストラプロジェクトは、セブンスピリットが年2回行なっているイベント。音楽の楽しさやワクワクをフィリピンの子供たちに届けたり、子供たちと一緒にコンサートを作りあげるというプロジェクトです。
私はフルート歴2年ながらこのプロジェクトに参加し、とってもよい経験をしました。
2024年の募集はこちらから!
NPO法人セブンスピリット主催事業|フィリピンの子どもたちのためのオーケストラ・プロジェクト
ツアーの10日間で感じたことを紹介します。
セブンスピリットのオーケストラプロジェクトに参加して感じたこと
1.音楽を通して心を通じ合う楽しさ
私は中学高校ともに合唱部に入っていました。
高校生のとき、部活の顧問(もちろん音楽の先生)にこんなことを言われたことがあります。
「音楽はどこでもドアであり、タイムマシーンでもある」
「どこでもドア」というのは、同じ楽譜をひらけばどこに行っても誰とでも同じ音楽を一緒に演奏できるという意味。
「タイムマシーン」というのは、楽譜を読めば何年も前と同じ曲を演奏できるということ。
まさに、この「音楽はどこでもドア」というのをセブで実感しました。
同じ楽譜を見て一斉に演奏して、1つの音楽になる一体感。
異なる言葉を使うフィリピンの子どもたちとこんな体験ができて、改めて「音楽って言葉はいらないんだな」というのを痛感しました。
2.1つのものを本気で作り上げることの達成感
大学を卒業して10年弱。
仕事で何かをやろうといろいろ考えることや、自分の海外体験の1つひとつを成功させるために動いてきたことは何度もあります。
でも、今回ほど「心の底から」沸き起こる何かに動かされた経験は久しぶりでした。
ツアー最終日前日の夜、私はFacebook上にこんな投稿をしていました。
2/24 自分のFacebookより引用
学生たちのパワーに圧倒されてます!
誰のために音楽を演奏するのか……
この前まで、楽譜を追うのに必死で、自分が演奏をやり遂げることしか考えてませんでした。
今はそれをすごく反省中。昨日、最後の学校公演前のバスの中で、メンバーからこんな声が。
「音楽を聴く子どもたちは、日本人が来たことに感動しすぎて、楽器とか音楽を楽しむことまで注意が向いていないんじゃないか。
もっと、音楽そのものを心から楽しんでもらうために私たちができることをやりましょう!」現状に満足せず、さらに高みを目指す心意気が素晴らしいと感じました。
学生パワー恐るべし!!!最後の学校公演では、
ところどころ立って演奏するとか、声を出すとかみんなでやってみたら、音楽を聴いている子どもの顔が一気にキラキラし始めました!そこにあったのは、会場との一体感。
大学を卒業して約10年。
仕事でなにかすることはあっても、だれかと1つのものを作り上げるって機会は少なかったように思います。
ワーホリも、留学も、自分自身の成果を上げることにはフォーカスしていたけど、「みんなで創る」なんて感覚自体を忘れていました。でも、今回音楽好きの学生さんと一緒にステージを作り上げていく中で、
1つのものをみんなで作り上げることの楽しさを思い出しました!
こうやって、周りの参加者からのパワーを感じ、自分も音楽を作り上げる一員としてみんなとステージを作り上げられたことに大きな喜びを感じました。
3.久しぶりに自分の好きなことだけに向き合った時間
社会人になると仕事で忙しいですよね。
私もセブでのんびりしているように見えて、語学留学しながらライターの仕事をしていました。(ワーホリ記事担当)
机に座ってパソコンに向かい合う日々だけど意外と大変。
しかし、今回の音楽ツアーでは1週間ほとんどパソコンを開かずに音楽だけをやっていました。
好きなことだけに向き合う時間ってとても幸せ。
腹式呼吸のしすぎで酸欠になりかけたり、肩や指が痛くなったりしたけど、それもそんなに苦じゃなかったのは、フルートをうまく吹きたいという思いがあったから。
楽しかったなあ!
1つの「音楽団体」として日々成長できました
ツアー1日目。
リピーターもたくさんいましたが、「はじめまして」の状態で合奏をしました。
しかし、初日はなんとなく「バラバラ」。
みんなの演奏したいゴールが違う方向に向いていて、まとまりがなかったです。
しかし、ツアー4日目から地元の学校でのコンサートが始まり、練習にさらに熱も入り始め、毎日毎日コンサートのクオリティーが上がっていきました。
ツアー8日目くらいの日本人メンバー、子供たち、セブのオーケストラメンバーの合同コンサートでは音楽の迫力が圧倒的に違う演奏ができ、最終日はショッピングモールでたくさんの人に喜んでもらえる演奏ができました。
2/24 自分のFacebook投稿より
昨日の夕方、セブンスピリットのキッズとリハーサルをしていて、
鳥肌が立つほど音楽に一体感が生まれた瞬間があって、思わず涙が出そうになりました。音楽って素晴らしい!
自分自身の楽しさに答えるかのように、私の楽器も変わった
私がフルートを習っていたのはたった2年。
社会人になってから楽器教室に通っていただけなので、オーケストラはもちろん、吹奏楽の経験もありません。(こんな初心者で参加してごめんさいと思ったのですが。)
同じ参加者の日本人はみんな中学高校で楽器を吹いて来た人ばかり。周りのうまさに1日目2日目は申し訳なささを感じつつ、とにかく吹けるところだけでも頑張ろうと思い、同じパートの人にプチレッスンをしてもらいながら練習しました。
すると、、、
最終日2日前になって「楽器の音が変わった!」という瞬間があったのです。
毎日数時間楽器を吹き続けていたので、若干楽器も鳴るようになっただと思います。
初日に比べて澄んだ音が出るようになったので、最終日はかなり気持ちよく演奏できました。
私は音楽が好きです!
4年前に正社員の看護師をやめたのと同時にフルートレッスンに通うのもやめてしまった私。そこからときどき楽器を吹いてはいたものの、以前のように没頭することはあまりありませんでした。
でも、今回のオーケストラプロジェクトに参加して、「みんなで1つのものを作り上げるのはワクワクする」「私は音楽が好きなんだ」というのを実感する瞬間が何度もありました。
とっても貴重な経験をさせてもらって感謝の気持ちでいっぱいです。
次回のツアー9/1~の募集が始まっています!
このツアーが終わって1ヶ月半ほどなのですが、すでに9月開始のツアーの参加者を募集しているようです。
- 日程
2018年9月1日~9月10日
- 募集楽器
フルート、クラリネット、トランペット、バイオリンなど、オーケストラで活躍する楽器のほとんど。
一部の楽器は貸し出しあり。
- 参加資格
15歳以上で音楽を一緒に楽しみ成長していける方、語学力や演奏経験は問いません。
- 募集締め切りは、6/22です。
2024年の詳しい日程表や参加費用などは
NPO法人セブンスピリット主催事業|フィリピンの子どもたちのためのオーケストラ・プロジェクト
をご覧ください。
セブの子どもたちと一緒に演奏するのは楽しいですよ。
私がこのコンサートで感じた感動を自分で味わってみたい!という方、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。
hanablo
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